「渋谷」を媒体に「ダイバーシティ」実現を目指す「超福祉展」

執筆者:長井美暁 2019年1月17日
エリア: アジア
ボディシェアリングロボット「NIN_NIN」と、その開発チームのメンバー大瀧篤氏(左)と高橋鴻介氏
撮影:菅野健児(以下同)
 

 「カッコイイ」「カワイイ」「ヤバイ」。展示品を見たり試したりしていると、そんな言葉が思わず口から出る。それが、2014年から毎年11月の1週間、渋谷ヒカリエを中心に開催されている「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」、略して「超福祉展」だ(2019年は9月開催予定)。2018年も11月7~13日に開催された。

「全員がゼロ以上の地点に」

 「目指すはダイバーシティの実現、違いに寛容な社会です。健常者も、障害者も、高齢者も、外国人も、LGBT(セクシュアル・マイノリティ)も、あらゆる人が交ざり合う。そのためには1人1人の心の中にあるバリアを取り除く必要があります。バリアの原因は単なる無知だから、交ざり合うことに慣れれば自ずと氷解します。超福祉展は、皆さんにワクワクしながら交ざり合ってもらおうと思って立ち上げました」

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執筆者プロフィール
長井美暁(ながいみあき) 編集者/ライター。日本女子大学家政学部住居学科卒業。インテリアの専門誌『室内』編集部(工作社発行)を経て、2006年よりフリーランス。建築・住宅・インテリアデザインの分野で編集・執筆を行っている。編集を手がけた書籍に『堀部安嗣作品集:1994-2014 全建築と設計図集』(平凡社)、『堀部安嗣 建築を気持ちで考える』(堀部安嗣著、TOTO出版)、編集協力した書籍に『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』(日経アーキテクチュア編、日経BP社)など。
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