金正恩「2019年新年の辞」(3)相も変らぬ「サラミ戦術」
2019年1月14日

「制裁が来つつある」と書かれたパロディポスター(トランプ大統領のツイッターより)
ドナルド・トランプ米大統領は「新年の辞」が発表された1月1日、ツイッターで「私も金氏と会うのを楽しみにしている」と書き込み、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との第2回米朝首脳会談に前向きな姿勢を示した。その上で「北朝鮮には素晴らしい経済的潜在力があることを金氏は非常によく分かっている」とした。
「私は急がない」
そして翌2日、ホワイトハウスで閣議を開いた際にトランプ大統領は「金委員長から立派な親書を受け取った」と述べ、その親書を取り出して見せた。そして「金委員長とそう遠くない将来に首脳会談をすることになるだろう」と述べたが、具体的な時期には言及しなかった。
トランプ大統領は「率直に言って、この政権が発足せず、別の政権だったら、アジアでとてつもない戦争が起きただろう」と自分の政権が戦争を防いだと自慢した。
さらに「(非核化交渉を)急ぐ必要はない」とし「私は決してスピードの話をしたことはない。われわれがシンガポールで会談をしたのは6カ月前だ」と語り、北朝鮮との非核化交渉を急いではいないとした。
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