金正恩「2019年新年の辞」(3)相も変らぬ「サラミ戦術」

執筆者:平井久志 2019年1月14日
「制裁が来つつある」と書かれたパロディポスター(トランプ大統領のツイッターより)

 

 ドナルド・トランプ米大統領は「新年の辞」が発表された1月1日、ツイッターで「私も金氏と会うのを楽しみにしている」と書き込み、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との第2回米朝首脳会談に前向きな姿勢を示した。その上で「北朝鮮には素晴らしい経済的潜在力があることを金氏は非常によく分かっている」とした。

「私は急がない」

 そして翌2日、ホワイトハウスで閣議を開いた際にトランプ大統領は「金委員長から立派な親書を受け取った」と述べ、その親書を取り出して見せた。そして「金委員長とそう遠くない将来に首脳会談をすることになるだろう」と述べたが、具体的な時期には言及しなかった。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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