このタイミングでの「トランプ批判」が波紋を呼んでいる(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 2012年共和党大統領候補であったミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事は、1月3日に召集された第116議会(〜2021年1月3日)で、上院財政委員長や上院司法委員長などの要職を歴任したオリン・ハッチ氏の後任のユタ州選出上院議員に正式に就任した。1994年中間選挙でのマサチューセッツ州選出上院議員選挙で、現職エドワード・ケネディー上院議員(民主党)の6選を阻止すべく、上院議員選挙に初めて挑戦した当時の夢を、ロムニー氏は約四半世紀の月日を経て実現することとなった。

 そうしたロムニー氏が、上院議員就任を目前に控えて注目される動きを示した。

 就任を2日後に控えた1月1日夜、ロムニー氏は『ワシントン・ポスト』電子版に「大統領は国家の公的特徴を形成する。トランプの人格は満たしていない(The president shapes the public character of the nation. Trump’s character falls short.)」と題する「トランプ批判」の論調のオピニオンを寄稿したのである。ロムニー氏の寄稿に対してドナルド・トランプ大統領は翌2日朝にツイッター上で、チーム・プレイヤーになるべきであり、役立てるかたちで国境管理強化やその他の数多くの問題に焦点を当てるべきだと、直ちに反論している。 

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