1月8日、北京・人民大会堂でにこやかに握手を交わす金正恩党委員長(左)と習近平総書記(右)[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は新年早々、自分自身の誕生日に電撃的に中国を訪問するという行動で、今年の外交を開始した。

誕生日に4度目の訪中

 中国と北朝鮮のメディアは1月8日午前8時ごろ、中国の習近平党総書記(国家主席)の招きで1月7日から10日まで中国を訪問すると報じた。

 この動きは1月7日夜から各メディアがキャッチしていた。韓国の『聯合ニュース』は7日午後10時47分に「対北消息筋『第2回米朝首脳会談前に北朝鮮高官訪中説広がる』」というタイトルで、北朝鮮との国境に近い丹東駅では公安が配置されるなど警備が強化され、北朝鮮消息筋が北朝鮮高官の訪中説が拡散していると述べた、と報じ、同11時29分には「対北消息筋が北朝鮮高官を乗せた列車が国境を通過したと述べた」とも伝えた。『共同通信』も7日午後11時36分に「北朝鮮要人訪中の観測 国境の警備強化」と報じ、8日午前零時8分に「北朝鮮要人訪中の観測 金正恩氏か、国境で厳戒」の見出しで、「北京の外交筋は金正恩朝鮮労働党委員長の可能性があると語った」とした。

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