「米国第一主義」を浮き彫りにするトランプ大統領「ダボス会議」欠席
2019年1月24日
【ワシントン発】 1月20日でドナルド・トランプ大統領が第45代米国大統領に就任してから2年が経過し、任期4年の折り返し点を通過した。トランプ大統領は政権発足からちょうど2年となる同日を、激しい与野党対立の中で迎えることとなり、現在、ワシントンは文字通り膠着状態に陥っている。
トランプ大統領と野党・民主党は、メキシコとの国境沿いの「壁」建設費を巡り妥協策を見出すことができず、新たな暫定予算案を可決、成立させることができなかった。その結果、約1カ月前の12月21日に暫定予算が失効した。
そして翌22日から連邦政府機関の一部閉鎖が始まり、閉鎖状態は過去最長となる1カ月以上となり、国立公園や連邦政府が支援している美術館などの施設は閉鎖を余儀なくされ、約80万人の連邦政府職員に対して給与が支払われない状況が続いている。
こうした中、トランプ大統領や政権主要閣僚の外遊日程にも、与野党対立が影を落としている。
現在、スイス東部の保養地ダボスでは1月22日から25日までの4日間の日程で、世界経済フォーラム(WEF)主催の年次総会、通称「ダボス会議」が開催されている(プログラム参照)。
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