「副大統領候補」で見えるインドネシア「大統領選」の帰趨
2019年1月31日

討論会で顔を合わせた「ジョコウィ・マアルフ組」(左)と「プラボウォ・サンディ組」(C)EPA=時事
4月17日に投開票を迎える大統領選挙に向けた候補者たちのテレビ討論会が1月17日夜、開催された。その模様はインターネットでも同時中継され、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上でも候補者たちのやり取りについて多くの投稿がなされた。選挙戦は昨年9月から始まっているが、昨年中は各陣営とも組織票固めの活動が中心で、目立った選挙運動は展開されてこなかった。しかし、年が明けて投票日まで3カ月を切り、徐々に選挙戦も熱を帯びてきた。
民主化後4度目となる2019年の大統領選挙に立候補を届け出たのは、現職のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領(57)と、元陸軍将校のプラボウォ・スビアント(67)である。これは、5年前の2014年大統領選と同じ顔合わせだ。しかし、それぞれとペアを組む副大統領候補には、前回とは異なる人物が選ばれた。
実は、この副大統領候補にどのような人物が選ばれたのかをみると、それぞれの陣営が今回の大統領選をどのように戦おうとしているのかという選挙戦略が見えてくる。
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