モザンビークの国家経済にとっても重要なプロジェクトだ(C)AFP=時事

 

 邦字紙はどこも伝えていないようだが、「三井物産」も参画しているモザンビークのLNG(液化天然ガス)プロジェクトが大きく前進するニュースが流れている。『フィナンシャル・タイムズ』(FT)によると、英国の国内ガス販売事業を中核とする「セントリカ」が「東京ガス」と共同で、モザンビークLNGの長期購入契約に調印したというのだ(「Centrica signs LNG supply deal with Mozambique project」2019年2月5日)。

 2月7日の18時現在、「三井物産」はまだプレスリリースをしていないが、「東京ガス」は「モザンビークLNGプロジェクトからの液化天然ガス(LNG)共同調達に関する売買契約書の締結について」と題して、2月5日付で「セントリカ」との連名プレスリリースを発表している

 念のために「セントリカ」のHPに掲載されている「Centrica signs Sale and Purchase Agreement from Mozambique LNG project」(2019年2月5日付)と題されたプレスリリースを読むと、「東京ガス」のものより少々詳しくなっていて、興味深い点がある。すなわち、この売買契約は「拘束力がある(binding)」、プロジェクトの「FID(最終投資決断)は2019年前半見込み」とあり、さらに「受け渡し条件はEx.Ship」と明記されているのだ。

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