トランプ大統領(左)と金正恩党委員長(右)の2回目の会談は、ベトナム・ハノイで (C)EPA=時事

 

 ドナルド・トランプ米大統領は2月5日夜(日本時間6日)、上下両院合同会議で一般教書演説を行い、その中で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との第2回米朝首脳会談を2月27~28日にベトナムで行う、と明らかにした。この時は、ベトナムのどの都市で行うかについては言及しなかったが、トランプ大統領は2月8日にツイッターへの書き込みで米朝首脳会談をベトナムのハノイで行うと明らかにした。

 トランプ大統領はツイッターで「金正恩委員長と会い、平和の大義を前進させることを期待している」とし「北朝鮮は金委員長の指導の下、偉大な経済大国になるだろう。私は、彼がいかに有能か完全に理解している。北朝鮮は違う種類のロケット、経済のロケットになる!」と書き込み、南北首脳会談での協議の進展により、北朝鮮が非核化を進めて経済建設に向かうことへの期待を表明した。

 トランプ大統領の朝鮮半島政策への言及は、昨年の一般教書演説では2483語だったが、今年は540語と約5分の1に激減した。また、昨年は脱北者を議会に招待し、北朝鮮の人権問題を激しく批判するなどしたが、今年は金党委員長との良好な関係を強調するなど、正反対のトーンとなった。

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