「2度目の挑戦」サンダース上院議員「メリット」と「デメリット」
2019年2月22日
【ワシントン発】 民主党大統領候補指名獲得争いへの出馬表明が注目されていた1人の有力政治家が、2月19日に出馬を正式に表明した。その有力政治家とは、ジョー・バイデン前副大統領、ベト・オルーク前下院議員(テキサス州第16区選出)、マイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長らとともに「Four B」と称され、出馬するか否かが注目されていたバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)である。
「民主社会主義者」の参入
サンダース議員にとって、今回は2度目のホワイトハウス挑戦となる。
前回の2016年民主党大統領候補指名獲得争いでは、拡大する一方の所得格差の是正、最低賃金の引き上げ、医療保険問題や国民皆保険導入の必要性、学生ローン問題と公立大学の学費無償化、気候変動対策などを訴え、自らを「民主社会主義者(Democratic Socialist)」と称した。そうした主張はリベラル派勢力や若年層の熱狂的な支持を取り付け、ニューハンプシャー州といった北東部やミシガン州といった中西部の重要な予備選挙、党員集会で次々に勝利を収め、ヒラリー・クリントン元国務長官と最後まで激しい指名獲得争いを展開し、クリントン氏を土俵際にまで追い込んだ政治家である。
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