「ひとりで夢でも見ていろ」とまで痛烈に批判された (C)AFP=時事

 

 鄧聿文氏と同様の批判としては、同じく12月、親中派とされる中国語ニュースサイト『多維』に、同社が発行する月刊誌に掲載された論評「極左が中国を切り裂く、習近平は責任を負うべき」が一時期、転載された。

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 これは題名からもわかるように、習近平中国国家主席の神格化、権力集中、党による管理、民間経済退場論、大学入試での政治(思想)審査など、中国社会で左傾化が強まっているとして、習主席は自己批判して、これら全てに対し責任を負うべきだとしている。

 論評では、習主席が「第2の毛沢東になろうとし、かつての独裁の道に戻ろうとしている」とも批判しており、『多維』は他にも経済政策を批判する別の論評を続けて掲載している。

 その別の論評では、「一帯一路」についても、「自国の納税者の血と汗で稼いだ金を海外で際限なくばらまいているのではないか。そして(融資の相手先の)国家に債務危機という新たな植民地主義をもたらしているのではないか」と指摘する。

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