14日開幕の「プレーヤーズ選手権」には腰痛をおして出場するため練習ラウンドもこなし、合間にはギャラリーにサインもするジェイソン・デイ(C)EPA=時事

 

 米フロリダ州オーランドの「ベイヒル・クラブ&ロッジ」で開催された米PGAツアーの大会「アーノルド・パーマー招待」(3月7~10日)で、オーストラリア出身選手のジェイソン・デイ(31)が腰痛を理由に途中棄権(WD)したところ、「ある方面」で批判の声が上がり、ちょっとした騒動と化した。

 それは、少なくともこの二十数年間、米ゴルフ界や米PGAツアーにおいて起こるはずがなかった現象だ。

 まず、デイが途中棄権するに至った経緯を説明しよう。

 デイは米ツアー通算12勝を誇り、かつては世界ナンバー1にも輝いたトッププレーヤーであり、同大会の2016年覇者として大きな期待を担いつつ、今年のベイヒルにやってきた。

 しかし、練習を行うことなく、初日のスタートホールとなった10番ティに立った。そして7ホール目の16番で第2打を打った直後、腰痛を訴え、その場で棄権。そのままクラブハウス方向へ引き上げていった。

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