実績と手腕には高い評価があるが、難しい舵取りが求められている(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 今年1月3日に第116議会(〜2021年1月)が招集されてから4月12日で、早くも100日が経過する。

 昨年11月に実施された2018年中間選挙での連邦下院議員選挙の結果、野党・民主党は改選後40議席純増となり、第116議会での下院の議席構成は民主党235、共和党199(未確定はノースカロライナ州第9区の1議席)となった。野党・民主党の議席純増数40という数字は、リチャード・ニクソン大統領が1974年8月にウォーターゲート事件で辞任に追い込まれ、約3カ月後に有権者の「反共和党感情」の高まりの中で実施された1974年中間選挙で、「ウォーターゲート・ベイビーズ(Watergate Babies)」と呼ばれた49名の新人民主党議員が当選を果たして以来の大幅な議席増となった。

 この結果、第115議会(2017年1月〜2019年1月)までの、ホワイトハウス、上下両院での多数党の立場すべてを与党・共和党が支配していた状況は大きく変化し、ドナルド・トランプ大統領にとっては、大統領就任3年目からは「分断政治(通称「ねじれ議会」)」に直面することとなった。

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