空自最新鋭「F35A」墜落で考える航空機事故調査の限界
2019年4月15日
航空自衛隊(以下「空自」という)の戦闘機F35Aが青森県沖の太平洋で墜落した事故原因について、「岡目八目」と言うが、全くの「野次馬」が「夜郎自大」に陥るのを顧みず私見を提供し、「航空機事故」と「F35」に関わる議論の示唆としたい。
脱出の間もなく墜落?
まず、公表されている事故内容を整理する。
夜間の対戦闘機戦闘訓練のため、4月9日18時59分、青森県空自三沢基地を離陸した第3空航団所属F35A戦闘機4機 の編隊長細見彰里(ほそみあきのり)3等空佐(41歳)は、青森県沖東135キロの海上訓練空域で訓練中、19時27分頃、「訓練中止(Knock it off)」を送信後、通信が途絶えた。パイロットが「脱出(Bail-Out)」したかどうかは不明である(4月11日『時事ドットコム』)。
状況を追ってみよう。
訓練に参加した4人のパイロットは、ブリーフィング・ルームで訓練の目的、留意事項、訓練空域の気象、安全上の注意など、編隊長の説明、指示を受け、飛行隊前の駐機場で飛行前整備点検を終了したF35Aに搭乗。離陸後、訓練空域に向かった。
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