市場にとっても決して無視できない「大事故」(FTの当該記事)

 

 ロシア原油の有機塩素化合物による汚染事故が4月26日に最初に報じられたとき、これが原油市場にどれほどの影響を与えるものなのか、想像がつかなかった。汚染の原因など、詳細が不明だったからだ。

(1)【『フィナンシャル・タイムズ』(FT)26th April 2019「Poland halts Russian oil imports on fears over contamination」

 また、ロシア側が直後に「2週間以内に完全回復する」と述べたことも、筆者がさほど注目しなかった一因だ。きっと一過性のものだろうと思っていた。

(2)【「FT」27th April 2019 「Russia says Druzhba oil flow to fully resume within two weeks」

 だが、5月1日に報じられている「FT」記事の内容を見ると、事態は深刻だと考えたほうが良さそうだ。本件が抱える問題はけっこう根深いのではないだろうか。

(3)【「FT」1st May 2019「Tainted Russian oil supply to Europe triggers fears」

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