岩瀬昇のエネルギー通信
(145)
実は「深刻」かつ「長期」ロシア原油「汚染事故」の影響
ロシア原油の有機塩素化合物による汚染事故が4月26日に最初に報じられたとき、これが原油市場にどれほどの影響を与えるものなのか、想像がつかなかった。汚染の原因など、詳細が不明だったからだ。
(1)【『フィナンシャル・タイムズ』(FT)26th April 2019「Poland halts Russian oil imports on fears over contamination」】
また、ロシア側が直後に「2週間以内に完全回復する」と述べたことも、筆者がさほど注目しなかった一因だ。きっと一過性のものだろうと思っていた。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン