トランプ大統領も視察した「キャメロンLNG」は7年以上もかかった(C)AFP=時事

 

 本稿を書き始めている現在(東京時間2019年5月22日20:30ごろ)、邦字紙はまだ報じていないが、『フィナンシャル・タイムズ』(FT)はすでに東京時間16:30ごろ、Anjli Raval記者が「Saudi Aramco signs US LNG deal in bid to diversify beyond oil」と題した記事を掲載している。

 ご丁寧に「Deal with Sempra Energy includes 20-year natural gas supply agreement」というサブタイトルがついている。

 この「FT」の記事を読むと、サウジアラビア(以下サウジ)の国営石油「サウジアラムコ」が米電力大手「センプラ・エナジー」の「ポートアーサーLNG(液化天然ガス)」プロジェクト第1フェーズに25%資本参加し、年間500万トンのLNGを20年間買い取る契約に調印したような印象を受ける。おそらく、邦字紙も同様のトーンで報じてくることだろう。

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