久保「レアル移籍」が象徴「日本スポーツ界」育成の「お粗末」
2019年6月20日
日本人・天才フットボーラー、久保建英(18)が世界有数の強豪チーム、スペインのレアル・マドリードに移籍する。年俸200万ユーロ(約2億4000万円)。「日本が生んだ若き才能が世界で評価された」とメディアは囃し立てるが、久保を育てたのは日本ではなく、レアルの永遠のライバルで、あのリオネル・メッシを育てたFCバルセロナ(バルサ)の下部組織「カンテラ」だ。久保だけでなく、世界で活躍する日本人アスリートの多くが海外で育成されている事実は、いみじくも「育成」が苦手な日本社会の弱点を露呈させている。
「バルサは宝を失った」
久保は2004年、3歳の時に、父がコーチだった東京都稲城市の少年団、坂浜サッカークラブでサッカーを始めた。転機は小学2年生だった2009年。横浜市で開かれたバルサのサッカー・キャンプでMVPに選ばれ、選抜チームの一員としてベルギーで開催されたカップ戦に参加。大会MVPに輝いた。
小学3年生からはJ1川崎フロンターレの下部組織、川崎フロンターレU10に入団したが、2011年8月、バルサの育成組織「カンテラ」の入団テストに合格し、10~11歳で構成されるチームに入団した。
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