トランプ米大統領からの親書を読む金正恩党委員長[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

 韓国の『朝鮮日報』は5月31日、ハノイでの米朝首脳会談決裂の責任を問い、金革哲(キム・ヒョクチョル)対米担当特別代表が銃殺され、金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長(党統一戦線部長)が強制労働を科せられ、金(キム)ソンヘ統一戦線策略室長は政治犯収容所へ送られ、金党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が謹慎処分を受けたと報じた。

外交から外された金英哲氏

 しかし、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が6月2日に軍人の家族らによる芸術公演を観覧した際に、金英哲氏がこれに同行して公演を観覧する姿があり、健在が確認された。また同3日には、金党委員長が平壌のメーデー競技場で開幕したマスゲーム・芸術公演「人民の国」を観覧した際に、妹の金与正党第1副部長が同行し「謹慎説」を打ち消した。

 米『CNN』は6月4日、複数の消息筋の話として、『朝鮮日報』が銃殺されたと報じた金革哲対米担当特別代表は、拘束されて取り調べを受けているが、生存していると報じ、『朝鮮日報』報道を否定した。

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