【短期集中連載】どうなる「米朝中」関係(2)「トランプ親書」の影響力

執筆者:平井久志 2019年6月27日
カテゴリ:
トランプ米大統領からの親書を読む金正恩党委員長[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

 韓国の『朝鮮日報』は5月31日、ハノイでの米朝首脳会談決裂の責任を問い、金革哲(キム・ヒョクチョル)対米担当特別代表が銃殺され、金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長(党統一戦線部長)が強制労働を科せられ、金(キム)ソンヘ統一戦線策略室長は政治犯収容所へ送られ、金党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が謹慎処分を受けたと報じた。

外交から外された金英哲氏

 しかし、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が6月2日に軍人の家族らによる芸術公演を観覧した際に、金英哲氏がこれに同行して公演を観覧する姿があり、健在が確認された。また同3日には、金党委員長が平壌のメーデー競技場で開幕したマスゲーム・芸術公演「人民の国」を観覧した際に、妹の金与正党第1副部長が同行し「謹慎説」を打ち消した。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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