世界中でLGBTのシンボル「レインボーフラッグ」を掲げた催しが行われる(C)AFP=時事

 

 毎年6月は「プライド月間(Pride Month)」。米国をはじめとする世界各地で、もちろん日本でも、LGBTの人々の権利や文化、コミュニティへの支持を示すさまざまな催しが毎年、繰り広げられる(編集部注:現在は「LGBT」に加え、性自認や性的指向が未定の人も加えた「LGBTQ+」という呼称もあるが、本稿ではLGBTを使用。また、日本ではとくに「プライド月間」ではなく「東京レインボーウィーク」との呼称で各種の催しがあるようです)。

 これは、1969年に米ニューヨークのグリニッジ・ビレッジにある「ストーンウォール」なるゲイ・バーで警察による弾圧が行われた際、LGBTの人々が集団で立ち向かった「反乱」が発端となり、翌1970年以降、年々拡大しているLGBTの権利獲得運動「ゲイ・プライド(LGBTプライド)」の一環だ。

「ストーンウォールの反乱」以降、LGBTの人々は最初のうちは草の根的な小規模な運動を行っていたそうだが、1980年代ぐらいから少しずつ規模が拡大され、2000年に当時の米国大統領だったビル・クリントンが6月を「プライド月間」と宣言。LGBTプライドのシンボルであるレインボーフラッグを掲げるパレードが、全米、いや世界各地で行われるようになった。

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