専属フォトグラファーが捉えた台湾「蔡英文総統」の「10年」
2019年7月18日
台湾総統である蔡英文氏を、専属フォトグラファーとして長年にわたって撮り続けた写真を展示するという異例の個展「写真―記録―劇場」が、8月1日から東京・代官山で開かれる。主催者は台湾総統府首席撮影官を務めている林育良(41=リン・ユーリャン)さん。林さんは個展の許可を得るとき、被写体となった蔡氏本人から、「台湾のことを日本のみなさんにアピールしてください」というアドバイスを受けたという。
民進党の蔡氏は2016年から総統を務めており、再選を目指して出馬する来年1月の総統選で、国民党の候補に決まった韓国瑜・高雄市長らとの対決を控えている。秋からは選挙戦が本格化することになる。
政治家として成長していく様子を観察
林さんはフリーでの活動のかたわら、台湾高速鉄道(台湾新幹線)の撮影などを手がけてきたが、バラク・オバマ前米大統領の専属フォトグラファーとして話題を集めたピート・ソウザ氏の仕事に刺激を受け、友人を通して野党時代の民進党に対し、当時主席だった蔡氏の専属フォトグラファーになりたいと持ちかけ、採用されたというユニークな経緯の持ち主だ。
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