危うし!?(選挙キャンペーン用HPより)

 

【ワシントン発】 民主党大統領候補指名獲得争いへの出馬表明前から、政治家としての豊富な経験、実績と圧倒的に高い知名度で、指名獲得争いを主導する「フロントランナー」の立場にある候補者が、ジョー・バイデン前副大統領である。

 ニクソン政権当時の1972年11月に行われたデラウェア州選出上院議員選挙で初当選し、翌73年1月から上院議員に在職して当選7回、オバマ政権の副大統領に就任する2009年1月まで、実に6期36年間も上院議員に在職していた。その後、副大統領を2期8年務め、民主党大統領候補指名獲得争いに出馬している24名の候補の中では、他候補を寄せ付けない圧倒的な輝かしい経歴を誇っている。

 だが、6月26日と27日の2日間、フロリダ州マイアミで開催された民主党候補者による第1回テレビ討論会を契機に、「フロントランナー」としての圧倒的優位な立場に変化が生じ始めてきている。

 討論会後に実施された各種世論調査結果では、従来までは40%台前半であった支持率が25%前後まで約15ポイントも低下した。対照的に、エリザベス・ウォレン上院議員(マサチューセッツ州選出)やカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州選出)といった女性上院議員の支持率が大幅に上昇しており、バイデン氏とウォレン、ハリス両氏との支持率の差は縮小しつつある。

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