テキサス州では銃乱射事件も起きたばかり。決して安泰ではない(エルパソで演説)(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 約15カ月後の2020年11月3日には、ドナルド・トランプ大統領の再選がかかった大統領選挙の投票とともに、連邦上院議員選挙や連邦下院議員選挙、州知事選挙などの投票も同時に実施される。

 連邦上院議員選挙については、2020年に改選期を迎える上院議員(定数100議席)は33名であり、2018年8月の故ジョン・マケイン上院議員(共和党、アリゾナ州選出)の逝去に伴うアリゾナ州選出上院議員特別選挙も実施される。合計34の改選議席のうち、与党・共和党の改選議席は22、他方、野党・民主党は12となっており、共和党の方が10議席も多く改選期を迎えることになり、数字の上では共和党が議席を死守するために厳しい戦いを強いられるように映る。

 だが、ミッチ・マコネル上院院内総務(ケンタッキー州選出)やジョン・コーニン(テキサス州選出)、リンゼイ・グラム(サウスカロライナ州選出)、トム・コットン(アーカンソー州選出)、デビッド・パーデュー(ジョージア州選出)をはじめ、共和党の支持が強固な南部などの地域から選出されている多くの共和党上院議員が改選期を迎えるため、民主党は議席を奪還することが困難であり、再選が確実視されている。

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