プーチン体制を揺さぶる「怒れる若者たち」
2019年8月16日
ロシアの首都モスクワでは毎週土曜日に反政府勢力の抗議デモが開かれており、8月10日は主催者発表で6万人(内務省の発表は2万人)が参加、「ロシアに自由を」「プーチンなきロシアを」などと叫び、夜まで続いた。ウラジーミル・プーチン大統領の3選前の2011~12年に起きた10万人デモ以来の反プーチン運動に発展した。
政権側は毎回、数百人から1000人以上を拘束し、一部の指導者に禁錮刑を科すなど徹底弾圧の構えだ。参加者の大半は若者であり、今後のロシア政治を占うキーワードは「怒れる若者たち」になりそうだ。
抗議運動に新しい女性スター
反政府デモは、9月8日に実施されるモスクワ市議会選(定数45)で一部改革派候補の立候補登録が拒否されたことに抗議し、7月13日から毎週土曜日、モスクワのサハロフ通りで実施。毎回規模が拡大し、警察側が実力行使したため、デモ隊も過激化しつつある。サンクトペテルブルクやノボシビルスクなど地方の大都市でも、統一地方選に関連した抗議活動がモスクワと呼応して土曜日に行われている。
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