「ビッグ・イージー」を慕う若い選手も多い(C)AFP=時事
 

 長年のゴルフファンなら、アーニー・エルスという選手をご存知のことと思う。

 南アフリカ共和国出身のエルスは現在49歳。1994年と97年に「全米オープン」で優勝し、2002年には「全英オープン」も制したメジャー3勝、米ツアー通算19勝を挙げたスーパースターだ。長身と長い腕を活かし、ゆったりとしたリズムでスイングするエルスは「ビッグ・イージー」と呼ばれ、世界中のファンを沸かせた。

 だが、エルスにはメジャーチャンピオンに輝いたプロゴルファーという以外にも、とてもユニークな顔があり、彼の生きざまは、人々に勇気や希望をもたらしている。そんな彼の知られざる一面を紹介しようと思う。

「ヒデキはチーム優勝を渇望している」

 国や地域の名誉をかけたゴルフの団体戦と言えば、1927年に創設された米国と欧州が2年に1度対戦する「ライダーカップ」が知られているが、これに出場できない欧州以外の選手たちのために1994年に創設されたのが、2年に1度、米国と世界選抜が対戦する「プレジデンツカップ」だ。

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