風の向こう側 (54)

「プレジデンツカップ」キャプテン「E・エルス」が世界にもたらす「勇気」と「希望」

執筆者:舩越園子 2019年9月10日
「ビッグ・イージー」を慕う若い選手も多い(C)AFP=時事
 

 長年のゴルフファンなら、アーニー・エルスという選手をご存知のことと思う。

 南アフリカ共和国出身のエルスは現在49歳。1994年と97年に「全米オープン」で優勝し、2002年には「全英オープン」も制したメジャー3勝、米ツアー通算19勝を挙げたスーパースターだ。長身と長い腕を活かし、ゆったりとしたリズムでスイングするエルスは「ビッグ・イージー」と呼ばれ、世界中のファンを沸かせた。

 だが、エルスにはメジャーチャンピオンに輝いたプロゴルファーという以外にも、とてもユニークな顔があり、彼の生きざまは、人々に勇気や希望をもたらしている。そんな彼の知られざる一面を紹介しようと思う。

カテゴリ: スポーツ
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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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