「愛の温もり」が消えたタイ「国王パートナー」称号剥奪までの1週間

執筆者:樋泉克夫 2019年11月13日
エリア: アジア
8月26日に公開された写真の1枚(C)AFP=時事

 

「何でもありのタイ」と充分に承知していた心算だったが、10月21日夜、タイ政府官報が伝えたマハー・ワチュラロンコン10世王の勅令には、やはり驚かざるを得なかった。

 勅令は「王室の伝統制度に背き、国王に対し不忠であり、王権を僭越し、爵位に不満を抱き、王妃に比肩しうる振る舞いを企図した」ことを理由に、シニナート・ウォンワチラーパック妃に与えられていた「チャオクンプラ」というタイ王室独自の称号のみならず、王室における職権、国軍における階級及び王室が過去に授与した一切の位階・勲章を剥奪したことを明らかにした。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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