ドローン攻撃を受けたサウジ東部アブカイクの石油施設から上がる黒煙(ビデオ映像より)(C)AFP=時事
 

 9月14日(土)未明、サウジアラビア(以下、サウジ)東部の大油田地帯にある原油処理施設および近隣の油田がドローンによる攻撃を受けて大火災となり、サウジの生産能力の半分以上に相当する570万BD(バレル/日)の生産が中断した、と報じられている。

 原油処理施設とは、地下から生産された原油から天然ガスや水分、あるいは不純物などを取り除き、商品としての原油を抽出するもので、炎上したと報じられるアブカイクの施設は世界最大だ。

 サウジ当局が被害の実態をほとんど公表していないため、石油市場に与える影響の度合いについては不分明だが、『フィナンシャル・タイムズ』(FT)がサウジ石油省筋の情報などをとりまとめて報じている(東京時間2019年9月15日午後8時ごろ「Saudi Arabia faces weeks without full oil production after attack」)。

 なお、東京時間9月16日(月の)朝には若干の修正が施されている。

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