2008年11月、現役選手として米LPGA最後の試合18番グリーンでギャラリーの声援に応える女王(C)AFP=時事
 

 アニカ・ソレンスタム(48)と言えば、米女子ゴルフ界のみならず世界の女子ゴルフ界を席巻し、メジャー10勝を挙げたスウェーデン出身の女王として君臨していた。

 だが、シーズン早々に3勝を挙げて女王の健在ぶりをアピールしていた2008年5月に突然、引退を宣言。その年限りで第一線からきっぱり去っていった。

 あのソレンスタムは今、どうしているのだろうか――。そう思った矢先、彼女の素晴らしい活動と活躍が、米国のジュニアゴルフと大学ゴルフの世界から聞こえてきた。

「マネーではなくキッズから」

 9月半ば、米ミネソタ州の「ロイヤルGC」で「アニカ・インターカレッジエイト」(9月15~18日)という大会が開催された。これぞ、ソレンスタムが創設し、世界的化学素材米企業「3M」がスポンサードしている女子大生ゴルファーのための「インカレ」である。

 全米トップクラスの10チームに地元大学の2チームが加わり、さらに優秀な個人も含めた合計60名の女子大生ゴルファーが一堂に会したロイヤルGCでは、開幕日の15日にキックオフ・イベントが催された。

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