マキロイ自身が自らの発言の矛盾に気づいているのか分からないが……(C)AFP=時事
 

 昨季の米ツアーで年間王者に輝いた北アイルランドのローリー・マキロイ(30)が、米シーズン終了後に欧州ツアーへ戻り、「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」に出場。通算15アンダーで26位タイに終わったマキロイは、欧州メディアに向かって、こんなことを言った。

「僕は今年の『スコティッシュ・オープン』では13アンダーまでスコアを伸ばしたのに、34位タイ(という下位)だった。最近の欧州ツアーはコース設定が甘すぎる。ミスショットがペナルティにならず、スコアは伸びる一方だ。13アンダーとか15アンダーというスコアなのに30位前後なんて状況にイライラする。コース設定をもっと難しくする必要がある。そうすることが未来の若い選手たちの育成につながる。それこそがゴルフ界に求められているんだ」

 これだけ聞いていると、正論のように感じられる。選手たちのスコアが軒並み伸びるのはコース設定が「簡単すぎるからだ」と語気を強めるマキロイ。ミスをしてもボギーやダブルボギーにならず、バーディーだって取れてしまうコース設定は、一流選手たちが戦う舞台としては、いかがなものかと警鐘を鳴らしている。そして、スコアが伸びるばかりのコース設定は選手たちを甘やかし、ゴルフをダメにしてしまうと危惧し、そんな欧州ツアーのコース設定を思い切り批判している。

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