ライバル候補2名の躓きで「弾み」をつけるウォレン上院議員
2019年10月17日
【ワシントン発】 2020年民主党大統領候補指名獲得争いに出馬している候補者の中で、今年夏頃から支持率が伸長するとともに、政治資金調達力でも勢いが鮮明になってきている政治家がいる。それは、ニューイングランド地方のマサチューセッツ州選出の党内リベラル派を代表するエリザベス・ウォレン上院議員である。
逆に、先頭集団をともに形成している他の2人のライバル政治家が重大な問題に直面しつつあり、キャンペーンに「弾み」が出てきているウォレン上院議員にとってはさらなる追い風が吹き始めている。
サンダース氏の健康問題再燃
1つ目の追い風は、リベラル派候補としてウォレン氏と支持基盤が重複しているバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)の健康問題の再燃である。
78歳になるサンダース氏については、民主党大統領候補指名獲得争いに出馬している候補者の中でも最高齢で、73歳のドナルド・トランプ大統領よりも5歳年上であり、仮に民主党大統領候補の指名を獲得した場合、二大政党を通じて最高齢の大統領候補となり、以前から健康問題が指摘されていた経緯がある。
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