ライバル候補2名の躓きで「弾み」をつけるウォレン上院議員

執筆者:足立正彦 2019年10月17日
エリア: 北米
健康不安(左端)、疑惑(隣)で漁夫の利を得るウォレン候補(15日の討論会)(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 2020年民主党大統領候補指名獲得争いに出馬している候補者の中で、今年夏頃から支持率が伸長するとともに、政治資金調達力でも勢いが鮮明になってきている政治家がいる。それは、ニューイングランド地方のマサチューセッツ州選出の党内リベラル派を代表するエリザベス・ウォレン上院議員である。

 逆に、先頭集団をともに形成している他の2人のライバル政治家が重大な問題に直面しつつあり、キャンペーンに「弾み」が出てきているウォレン上院議員にとってはさらなる追い風が吹き始めている。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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