スウェーデン「国王専属料理長」が語る「北欧料理」の魅力
2019年11月1日

東北・熊本復興支援のために行われたガラ・ディナー。スクリーンに映っているのは、スウェーデン国王の専属料理長のマグナス・レーベック氏 Photo: NHKエンタープライズ
天皇の「即位の礼」(10月22日)の当日、世界の賓客を招いて開かれた宮中晩餐会で、皇后の左隣の上席には在位46年になる長老格のスウェーデンのカール16世グスタフ国王が座った。実はこの8日前、同国王の専属料理長のマグナス・レーベック氏(44)が東京で開かれた東北・熊本復興支援のためのガラ・ディナーに腕を振るい、被災地の東北にも足を延ばした。育児休暇中という同氏に、王室の厨房から見た料理文化を語ってもらった。
極めて稀な両陛下の私的夕食会
ガラ・ディナーは10月14日、都内のホテルで開かれた。レーベック氏とモナコ王室の料理長クリスチャン・ガルシア氏、それにセルリアンタワー東急ホテル総料理長の福田順彦氏の3人が共演し、約500人の参加者に豪華な料理を振る舞った。
世界の元首の料理人たちの交流組織「世界の元首の料理人クラブ(Club des Chefs des Chefs)」(本部・パリ、ジル・ブラガール会長)の協力を得てもたれたガラ・ディナーでは、売上金の一部が東北と熊本の子供たちを支援する非営利団体に寄付された。ガラ・ディナーの翌日、これから東北の被災地に向かうレーベック氏にインタビューした。
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