饗宴外交の舞台裏 (255)

スウェーデン「国王専属料理長」が語る「北欧料理」の魅力

執筆者:西川恵 2019年11月1日
エリア: ヨーロッパ アジア
東北・熊本復興支援のために行われたガラ・ディナー。スクリーンに映っているのは、スウェーデン国王の専属料理長のマグナス・レーベック氏 Photo: NHKエンタープライズ

 

 天皇の「即位の礼」(10月22日)の当日、世界の賓客を招いて開かれた宮中晩餐会で、皇后の左隣の上席には在位46年になる長老格のスウェーデンのカール16世グスタフ国王が座った。実はこの8日前、同国王の専属料理長のマグナス・レーベック氏(44)が東京で開かれた東北・熊本復興支援のためのガラ・ディナーに腕を振るい、被災地の東北にも足を延ばした。育児休暇中という同氏に、王室の厨房から見た料理文化を語ってもらった。

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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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