2016年のスーパーチューズデーでは、共和党のトランプ候補が大注目を集めたが(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 民主党大統領候補指名獲得争いの「幕開け」となる中西部アイオワ州の党員集会は2020年2月3日に予定されており、残すところ2カ月あまりとなった。

 そして同集会から8日後の2月11日には、ニューイングランド地方のニューハンプシャー州で予備選挙が実施され、さらにその11日後の同月22日には、ヒスパニック系有権者の参加者が多いネバダ州で党員集会、その1週間後の同月29日には、南部初の予備選挙となるサウスカロライナ州予備選挙が予定されている。

 2月に党員集会や予備選挙が実施されるこれら4州は「序盤州(early states)」と呼ばれており、いずれの候補者が民主党大統領候補指名獲得争いを主導していくのかが非常に注目されることになる。

「序盤州」での一連の党員集会、予備選挙が終わると、候補者らを待ち構えている次の重要な戦いは、アイオワ州党員集会の開始からちょうど1カ月後の3月3日に予定されている「スーパーチューズデー」である。

「スーパーチューズデー」は、元々は、リベラル派の大統領候補者が選出されていた中で、穏健派の候補者を選出する点で大統領候補選出プロセスにおける南部諸州の影響力を高めることを目的として、1988年から導入され始めた経緯がある。

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