「ブルームバーグ前NY市長」の民主党大統領候補指名獲得に向けた「制約」
2019年11月29日
【ワシントン発】 マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が11月24日、民主党大統領候補指名獲得争いへの出馬を正式に表明した。
マサチューセッツ州のデバル・パトリック前知事も最近出馬を表明したが、全米各州に先駆けて民主党大統領候補指名獲得争いの「幕開け」となる2020年2月3日のアイオワ州党員集会までわずか2カ月あまりである。
そうした時点での、穏健中道派の2人の出馬表明の背景には、穏健中道派のジョー・バイデン前副大統領が支持率を低下させており、エリザベス・ウォレン上院議員(マサチューセッツ州選出)やバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)といった、リベラル派の候補者が指名を獲得しかねないとの懸念があると考えられる。
実際、出馬表明後にブルームバーグ氏は、現在の民主党大統領候補指名獲得争いに出馬している候補者の顔ぶれでは、ドナルド・トランプ大統領が再選される恐れがさらに高まってきているとの判断から出馬を決断したことを明らかにしている。
前ニューヨーク市長としての行政経験や経済界での成功などを挙げつつ、ブルームバーグ氏は米国を再び統一し、再建を図ることができると自らをアピールし、トランプ大統領の再選を絶対に阻止する必要性を強く訴えている。
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