「EPA」のデータからはアメリカの歴史、アメリカ人の気質、考え方などいろいろ見えてくる
 

 アメリカに移住してしばらく経つと、多くの外国人から日本に対する評価を聞く機会に恵まれる。中でも、

「日本がいま一番訪れてみたい国だよ」

「日本の街にはゴミひとつ落ちていない」

 という発言をよく聞く。僕自身、日本(ほぼ東京だが)に長いこと住んでいたが、自分の国をそういう目線で見ることがなかった。

 こうした日本の都市インフラに対する(相対的に)高い評価を、外国人から指摘されて初めて実感している。

 一方で、シリコンバレーの建設ラッシュには、いまだに眼を見張るものがある。

 シリコンバレーに移り住んで4年以上経つが、この間にも、オフィスを含む商業ビルや、住居用マンションなどの建設ラッシュは、落ち着く様子が一切ない。

 来年には、アメリカ空前の好景気も落ち着くという見方もあるが、シリコンバレーに本社を置く企業群の大型IPO(新規上場)ラッシュは2019年末ギリギリでも続いており、この地で住宅市場が落ち着く様子はまだ見えない。

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