代表的な「接戦州」であるだけに、演説にも熱が入る(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 各種最新世論調査結果で、2020年大統領選挙でドナルド・トランプ大統領について「必ず投票する」と回答している熱烈な有権者は約35%存在している。その一方、「絶対に投票しない」と回答して強い拒絶反応を示す有権者は約45%存在している。残りの約20%の有権者は、民主党がいずれの候補者を擁立するのかによって投票行動を決定すると回答している。

 トランプ大統領を支持している有権者層については、約9割の共和党支持者が支持しており、共和党内におけるトランプ大統領の支持は盤石である。また、福音派(エバンジェリカル)や高卒の白人男性、過疎地や地方に居住している白人労働者などの間でも、トランプ大統領に対する支持は顕著である。

 対照的に、トランプ大統領を支持していない有権者層としては、まず民主党支持者を挙げることができる。民主党支持者の間でのトランプ大統領に対する支持は極めて低水準で推移しており、1桁台後半の7~8%となっている。すなわち、共和党支持者と民主党支持者との間でのトランプ大統領に対する支持には実に80ポイント以上もの大差が存在しており、米国においていかに党派対立が先鋭化しているのか、こうした数字からも理解することができる。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。