2020年「石油業界」どうなる「5つの注目点」
2019年12月20日
『フィナンシャル・タイムズ』(FT)のエネルギー部門編集長デービッド・シェパードが「Five things to watch in the oil industry for 2020」という記事を書いている(東京時間2019年12月19日13時ごろ掲載)。
来年の石油産業の動向を読むのに注視すべき5つの項目とは、
(1)米シェール
(2)需要の伸びの減速
(3)OPECプラス
(4)米大統領選
(5)環境問題
だという。
それぞれの内容は、筆者にとっては大いに物足りないものがある。
たとえば(1)米シェールの問題について、シェールガスの動向や、資金繰りに苦しんでいる中小産油業者が「手を上げた場合」どうなるか、といったことに言及していない。
また(3)OPECプラスの項では、12月初めの減産強化合意が3月末までで、4月以降は未定であること、さらにロシアが「コンデンセート」を生産量認定から外す条件を勝ち取ったことの影響についても一切触れていない(2019年12月9日『「OPEC総会」「プラス」減産合意報道の「落とし穴」』参照)。
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