プーチン年末会見で読み解くロシア「2020外交戦略」
2019年12月26日
中露軍事同盟を否定
中露関係についてプーチン大統領は、
「われわれは中国と軍事同盟を結ぶ計画はない。東アジアには米国、日本、韓国などの軍事同盟があるが、これは非生産的で不吉なものだ」
と述べ、中国との軍事同盟を明確に否定した。大統領は10月初め、「中露は戦略的パートナーシップが完全に維持されている点で同盟国だ」と初めて「中露同盟」に言及していたが、軍事同盟の選択肢を排除した。
実は、2001年に締結された現行の中露善隣友好協力条約は期限が20年で、2021年に期限切れとなり、両国は条約の取り扱いを検討している。条約は、双方が異議を申し立てない場合、5年間自動延長と規定しているが、近年の関係強化を受けて、新条約が結ばれる可能性もある。
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