2020年原油価格:新しい秩序で「ニューノーマル」の時代に
2020年1月3日
大手国際石油会社「シェブロン」は2019年12月10日、米シェールガス関連などで100億ドル(1兆円強)という巨額の評価損を計上すると発表した。2011年に55億ドル(約6000億円)で買収した「アトラス・エナジー」の米国東部アパラチア地域でのシェールガス事業が好転しそうにないからだ。
米シェールガスを巡ってはここ数カ月、西「レプソール」、英「BP」、ノルウェー「エクイノール」なども巨額の評価損を計上している。
これは何を意味するのだろうか。
シェールガスとシェールオイルの関係を含め、2020年の原油市場への影響をあらためて考えてみたい。
まずは2019年の回顧である。
1年前、本欄に『2019年原油価格:2018年「見誤り」から分析する「シェール」「先物」動向』(2019年1月7日)を書いたが、最後を次のように締めくくっている。
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