2020年加速するシェール業界「M&A統合」

執筆者:岩瀬昇2020年1月3日
テキサス州「パーミアン陸盆」のシェールガス掘削設備(C)AFP=時事
 

『フィナンシャル・タイムズ』(FT)の在ニューヨーク、エネルギー担当記者のグレゴリー・メイヤーが興味深い記事を書いている。

「オピニオン」の区分となっているが、記事を読む限り、十分な取材に基づく立派な現況解説記事だ。

 読者の皆さんもご記憶にあると思うが、筆者は本欄『2020年「石油業界」どうなる「5つの注目点」』(2019年12月20日)の中で、『FT』エネルギー部門編集長デービッド・シェパードが、「5つの注目点」の1つである「米シェール」について、

「資金繰りに苦しんでいる中小産油業者が『手を上げた場合』どうなるか、といったことに言及していない」

 と不満を述べた。その時は、本稿と同日朝にアップロードされた『2020年原油価格:新しい秩序で「ニューノーマル」の時代に』の中で私見を述べるつもりでいた。

 だが、いま思い起こすと、書き忘れている。他に書きたいことが溢れていたからだ。

 当該『FT』記事は、この点について筆者を代弁してくれている。ぜひ、上記拙稿「2020年原油価格予測」を補完する役割を果たすものとして読んでいただきたい。

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