「米イラン緊張」に加え機関投資家の「環境圧力」で原油価格はどうなる
2020年1月8日

ソレイマニ司令官の死を嘆き悲しみ「アメリカに死を!」と叫ぶイランの人々(C)AFP=時事
世界には不安が渦巻いている。
原油市場も同様だ。
米国が1月3日にイラン革命防衛隊の海外オペレーション「コッズ旅団」カセム・ソレイマニ司令官を殺害したことに対し、3日間の服喪の後にイランが全土を挙げて復讐を誓っているからだ。
この原稿を書いている1月8日午後3時の時点では、イラクのキルクーク地域政府の首都エルビルにある米軍等が本拠としている軍事基地がミサイル攻撃を受け、イラク人兵士が死傷したと報じられている。日本時間明日未明にもドナルド・トランプ大統領が「声明」を発表するとのことだ。
次に何が起こるのか?
技術革新より政策が重要
原油市場は乱高下を繰り返している。

直近1週間の油価動向(『フィナンシャル・タイムズ』より)
原油価格は、市場参加者が将来の需給バランスがどうなると見るか、によって動いていると筆者は判断している。
現在は「不安」がプレミアムとなって価格に上乗せされている、と見るべきだろう。
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