オマーンの新国王はハイサム遺産文化相に
2020年1月11日
カーブース前国王の死去が1月10日に発表されたが、11日に召集された王室会議で、前国王の従弟で、遺産文化相を務めていたハイサム・ビン・ターリク・ビン・タイムール(Asa'ad bin Tariq bin Taimur Al Sa'id)が、新国王に選出されたとの発表があった模様だ。
アラブ部族の権力継承の伝統で、先代の部族長が死ぬと、部族有力者が集まって1人を選び「忠誠の誓い」を行う。それに続いて一般市民の下々までがまとめて忠誠の誓いを行って行くことで、権力・秩序が再構成・維持される。
王族の次元での「忠誠の誓い」が行われ、広く各有力部族全体、あるいは国民全体に受け入れさせる手続きが進んでいるものとみられる。おそらくはGCCの他の首長国との関係も一定の影響があるだろう。
先ほどこの欄で記した速報では、2002年から国王特別代理を務め、2017年3月には国際協力担当副首相に任命されていたアスアド・ビン・ターリク・ビン・タイムール(Asa'ad bin Tariq bin Taimur Al Sa'id)が最有力候補と見られている旨を記しておいたが、その弟のハイサム殿下の就任が発表された。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。