党中央委員会総会は、異例の4日間討議となった(『労働新聞』HPより)
 

 朝鮮労働党機関紙『労働新聞』などに掲載された、党中央委第7期第5回総会についての報道をチェックすると、最も注目されたのは「正面突破」という言葉で、22回登場していた。また、「自力」も24回登場し、そのうち9回は「自力更生」という言葉だった。

「正面突破」の主戦場は経済戦線

 一部メディアには「正面突破」を軍事的な意味に取っているものがあったが、これは正確ではない。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は報告で「今日の正面突破戦での基本の戦線は経済部門だ」といい切っている。報告は「すべての党組織と幹部は、時代が付与した重大な任務を喜んで受け持ち、自力更生の威力で敵の制裁・封鎖策動を総破綻させるための正面突破戦に邁進すべきである」とし、今年掲げるスローガンは「われわれの前進を阻害するあらゆる難関を正面突破戦で突き破ろう」――であるとした。

 報告では「難関」を11回、「制裁」を11回、「難局」を4回、「困難」を7回使うなど、北朝鮮が経済制裁によって深刻な難関に直面していることを率直に認めた。

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