「国賓来日」目前「死せる毛沢東 生ける習近平を走らす」
2020年1月22日
いま中国を率いる習近平国家主席は2013年の就任以来、強権的な政治手法によって毛沢東以来最強の国家指導者になったと見られている。
確かに、香港における混乱を長期化させてしまっただけでなく、台湾総統選挙で反中姿勢を打ち出す蔡英文総統の再選を阻止できなかったことなどが原因で、権力基盤に動揺を来しているとの観測もあり、また“裸の王様”との極論も聞かれる。
だが、想定外の突発事態でも起こらない限り、最高権力者として彼が中華人民共和国の進路を左右すること、その一挙手一投足がこれからの世界の行方に大きく関わってくることに変わりはない。
改めて人物像を考えてみると、限りないほどの関連情報が伝えられるが、あの仏頂面から内面を読み解くことは難しそうだ。
「習大大(習親分、習おじさん)」などと呼ばれ、一般国民からの支持は必ずしも悪くないようだが、毛沢東を神と崇めた時代に幼少期から青春期を過ごしているだけに、“毛沢東の軛”から逃れられそうにない。
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