「若さ」だけでこの旋風は続くか(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 2020年民主党大統領候補指名獲得争いの幕開けとなる中西部アイオワ州党員集会が2月3日に行われることになっており、残りわずか2週間足らずとなった。

 アイオワ州の地元紙『デモイン・レジスター』の最新世論調査などでは、同集会に向けてバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)、エリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州選出)、ジョー・バイデン前副大統領、インディアナ州サウスベンドのピート・ブティジェッジ前市長の4人を軸にして混戦が展開される可能性が指摘され始めている。

「第3の選択肢」として浮上

 大統領候補指名獲得争いの「序盤州(early state)」では、ダークホース的な存在の候補が番狂わせの勝利を収めて波乱が生じることがあるが、今回の民主党大統領候補指名獲得争いでは、ブティジェッジ氏がアイオワ州党員集会やニューハンプシャー州予備選挙で波乱要因となる可能性が浮上してきている。

 ブティジェッジ氏は2012年1月から2020年1月までの2期8年、サウスベンド市長の立場にあり、今月1日に任期満了により離任したばかりである。最近の政治資金調達額については、2019年第3四半期ではサンダース、ウォーレン両氏に次いで3位、第4四半期もサンダース氏に次いで2位につけており、いずれもバイデン氏を上回る額を調達している。

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