英国「天皇国賓招待」は欧州「日本重視」拍車の証
2020年1月28日
天皇、皇后両陛下が4月から6月の間をめどに、英国を訪問することが確実になった。昨年5月の即位後、両陛下が外国を訪問するのは初めてで、それも英国というのは、今日の国際政治の脈絡から示唆するものは小さくない。
「皇后の体調はほぼ万全」
「英国訪問」の発表を聞いて、私が思ったのは2つのことだ。1つは、今上天皇、皇后が上皇、上皇后から断絶なく皇室外交を受け継ぎ、外国における国際親善活動を行えることである。
上皇、上皇后が天皇、皇后となって初めて外国を訪問したのは1991年9月で、即位(89年1月)から2年8カ月が経っていた。昭和天皇が逝去した後、喪に服していたためだ。これに対して今上天皇、皇后は即位して約1年後に外国を訪問する。上皇が天皇を生前退位したことで、この断絶のない外国訪問が可能となった。
もう1つは、皇后の体調回復が確認されたことだ。昨年10月の即位の礼の前、
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