「環境」と「エネルギー」にはどんな「橋」をかけられるか
2020年1月28日

資源エネルギー庁『エネルギー白書』2013版より
幸せとは何か?
人により、時代により、置かれている環境により、答えは異なるだろう。
だが、誰もが、今日よりも明日が幸せであるように望み、毎日を生きているのだろう。
バンコク勤務時代にタイ語の勉強を始めて、「こんにちは」という挨拶の古くからの表現が「ギン・カーオ・ルーヤン?」というものだと知ったとき、これって中国語と同じだ、と頷いてしまった。中国語では「チー・ファン・ラ・マ?」と言う。
共に、直訳すると「ご飯を食べましたか?」という意味だ。
だが、日本語では「いい天気ですね?」くらいの、特段の意味があるものではない。
だから、間違っても「まだです」と応えてはいけない。
「いい天気ですね?」の背後には、いいお天気は農作物の豊作につながる、望ましいことだ、幸せだよね、という意味が含まれている。
「ご飯を食べましたか?」の背後には、同じように「今日も困窮せずにご飯がたべられましたか、幸せにやっていますか?」という意味があるのではないだろうか。
冒頭に掲げてある図は、資源エネルギー庁が毎年出している『エネルギー白書』の「2013版」に掲載されているもので、幸せを求める人類は、エネルギー消費を増やしながら人口を増やしてきた、という事実をグラフ化したものだ。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。